Documentary of HKT48
宝塚ひとこと日記じゃないのかよ、というツッコミはおいておいて。
私は、なぜか指原莉乃さんがすきです。まだ彼女が、AKBに在籍していたときからすきで、そのときは、AKBグループに興味はなく、りのちゃん個人がすきでした(でも、前田敦子さんのスタイルは、アイドルとして完璧だとひとり頷いていました)
りのちゃんが博多に行くことになり、ちょこちょことHKTのことを知るようになると、不思議なもので、みんな応援したくなり、HKTの全国ツアーに参戦するくらいは、ファンになりました。みな、一生懸命で、きらきらしています。でも、その光を浴び、自らも輝き続けるには、はたからみているよりもしんどいものなのだと、私は思います。
そして、アイドルとして選ばれたはずなのに、その場所にたてば、また選抜やポジションを争う競争がある。ゼロ番に立てるのは、ただひとり。
高橋みなみさんは、努力は必ず報われる、といいました。私はその言葉は真実だと思うし、だけれども、努力した全員が、センターに立てないことも、分かります。多分、メンバーもそのことはわかっていて、目標を、センターではなく、総選挙の順位や、選抜入りにシフトチェンジし、そこに向かって努力しているのだと、映画の中のメンバーの言葉を聞いて、思いました。でもね、一度夢見て入ったなら、ゼロ番に立ちたいと思うんですよ。目の前に、誰もいない。広がるのは、ファンの皆さんの熱気だけ。
どうしたら、そこに立てるのか。逃げたら、だめだ。負けない。怖くて、しょうがなかった。新しいこがきたら、自分のポジションをとられるんじゃないか。
赤裸々な感情が、こぼれます。
私のなみだも、こぼれます。
おじさまたちが、感動の涙を流している気配も感じます。
努力は、必ず報われてほしい。だけど、本当に報われるの?どんな子にも、ゼロ番に立てるの夢は叶えられるの?
この映画は、その普遍的な問いに、指原監督がひとつの答えを見せてくれたものだと思いました。しかも、ジャンプ仕様です。汗、熱血、努力、友情です。アイドルなのに、ジャンプ‼︎流石です。少女まんが?なにそれ、美味しいの?って感じです。
りのちゃんは、変化球投手かと思っていたら、ここでど真ん中ストレートですよ。
こういうところが、だいすきです。
きちんとその答えが、映画のための演出じゃないよーと、伏線はりまくりのところも、全てみたあとにわかって、もう流石ですとしか、言いようがない。
私は、こういうアイドルが、だいすきなんです!
そして、見終わったあとに、自分の仕事に対する姿勢を考えさせられたのも、大きな収穫。
多分、万人向けではないけれど、HKTや、アイドルに興味がある方には、ぐっとくると思います 。
夢!汗!根性!根性!下剋上!HKT48‼︎って感じです。(ほんとうか…?)
決して、大きな打ち上げ花火のような映画ではないと、私は思いました。だけど、夜空に少しずつ、星がでてきて、きれいだなあと眺めていたら、あれ?流れ星だ!みたいな。繊細で、純粋で、だからこそ、諦めさえしなければ、努力は必ず報われると信じることのできる気持ちを、もらえた気がします。