今月発売歌劇のひとこちゃんが発する影響力についての考察
①無意識に雪組さんのチケットを申込むひとが続出
②ひとこちゃんのだるまを思うことによって生み出される情熱を、各人が各持ち場によってむだに発揮
結論 ①と②の推論から、経済の活性化がもたらされることが予想される。よって、ひとこちゃんだるまは、日本経済に影響を与える可能性があることを無視出来ない。
そりゃあ無視出来ないよ、野口先生‼︎なんてことを、考えてくれたのだ。おかげで、まんまとチケットを申し込んでしまったよ!楽しみだよ! ←八つ当たり
劇団さんて、ほんとこわい。小説にはまっていて、少し宝塚と距離ができるかな? と思った途端、ひとこちゃんだるまを投入してくる。あーちゃんラスプーチンを投入してくる。
というわけで、「神々の土地」本公演と新人公演の観劇も、出来ました! なんというか、絵画のような舞台ですね。それこそレンブラントのような。どの場面を切り取っても、絵になるのではないでしょうか。光と影がそこにあって、私はりんきらさんのアレクサンドラが、とてもとても印象に残りました。少しだけの火花でも、その感情を揺るがしてしまうスイッチが入りそうな痛々しさ、こわさ。そして彼女がすがりつかざるを得なかったラスプーチン。この二人が影だとしたら、その暗さのせいで余計まぶしく見えてしまうドミトリーとイリナ。
闇が深いと、それだけ光はまぶしく感じます。ぞっとするようなアレクサンドラ一家の闇が、皮肉にもこの作品の「光」の部分を、より輝かしいものにしていたような気がします。りんきらさんと、愛ちゃんが、うん、すっごく私の中ではものすごかったです。
その愛ちゃんのお役、ラスプーチンを演じたあーちゃんも、なんか、途中からいっちゃった?みたいに感じました。農民は祈るしかない、というラスプーチンの台詞があります。お金も食料も、身分もない。それなら、自分の住む土地と神に祈るしかない。その感情を具現化したひとつの形が、ラスプーチンなら、その農夫に国の妃が心酔しているなんて、そんな皮肉なことはない。そんなアンビバレントな存在なら、恐ろしければ良いのだと思います。ひとに、神と自然の豊かさと怖さを伝えるのだから。愛ちゃんも、あーちゃんも、不気味でした。決して格好良くはなかった。だけど、ロシアの地にうずまく様々な感情をこねくりまわし、ひとの形にしたような不気味な存在感がありました。そんなあーちゃんを、私は観ることが出来て、本当に良かったと思います。
ライビュチケットが、幸いにも取れたので、もう一度、じっくりと観たいと思います。楽しみです。
ひとこちゃんだるまのお話から、結構真面目な感想になったことに、ちょっとびっくりしました。ちなみに、私の一番のお気に入り場面は、アレクサンドラとラスプーチンの銀橋渡りです❤️