宝塚ひとこと日記

宝塚について、簡潔明瞭に

西村京太郎「殺しの双曲線」

この作品のメイントリックは、双生児です。

 

ねたばれ!?と思われた方、ご安心召され。開いて一頁目に、堂々と作者から提示されている事項です。凄いのが、この冒頭部分があることで、読者は作者の掌で転がされることです。では、次からもしかしたら犯人が推測出来るかもしれない、個人的感想になりますので、未読の方はお気をつけ下さい。

 

アガサ・クリスティの、「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせる、外界と連絡の取れない場所に閉じ込められちゃったよ、殺人が起こるよ!の、推理小説。めちゃくちゃ面白いです。そのトリックが、トリックが。

凄い。

先述の冒頭部分が、成程、この為だったのか!と、読了後膝を打ちます。西村さんといえば、トラベルミステリが有名ですが、こちらは、本格です。でも、重要な意味を持つあるアイテムが電車に関わるものなので、やはり西村さん、と安心したり。そして、双生児の使い方が、本当に上手いです。十津川警部シリーズも、読み返したくなりました。

 

そして双子といえば、スカステさんでやっていた、月組さんの「オールフォーワン」を、観ました。やまだくーん、れいこちゃんに壁持ってきてー!と思いました。れいこちゃんて、本当に美形ですよね。完璧な美がここにある…と思いながら、観ておりました。れいこちゃんて、鏡で自分の顔をみて、びっくりしないのかな?なんだ、この美は、と。

私はれいこちゃんを見たら、その美しさに固まる自信しかない。そんな(どんなだ)オールフォーワン、楽しかったです。