宝塚ひとこと日記

宝塚について、簡潔明瞭に

エリザベート 2016年 宙組 あっきーさんルドルフ

観てまいりました、あっきーさんルドルフ。

かーなーりーすきです。


面白いなあと思ったのが、大劇場で見たときは、シシィ、フランツ、ルドルフがきれいな三角形になっており、トート閣下は、あくまでも黄泉の帝王であり、そのトライアングルとはまた別の位置にいたような気がします。

だけど、東京で観劇したときは、その三角形が、シシィ、ルドルフ、トート閣下のように思えました。ルドルフが変わるのだけで、感じ方がこうも違うのかと、とても興味深かったです。

みりおんシシィの少女性が、よりましていたこともあるかもしれない。

だって、本当に少女にしか見えない、可愛らしいシシィが、そこに…!大劇場のときは、私だけにのあとは、もう一転して大人の女性に感じられたのだけど、今回はそのあとも、現実を生きているのではあるけれども、どこか夢見がちなエリザベートに見えました。

そのどこか儚げなエリザベートと、あっきーさんルドルフの、相似性がなんとも言えず、よかったのです。

あっきーさんルドルフは、容姿でまず、あの二人の子供だという説得力がある。ロイヤル。そして、ものすごく繊細。彼は、本当は革命など、どうでも良かったのではないか。その言い方が厳しすぎるのであれば、まずママに認められたいという気持ちが一番で、皇太子としての使命感は、その後付けだったのではないか。

それは私が、あっきーさんルドルフから感じたことが、革命を謳う青年というより、ママに愛されたい小さな子供の魂だったから。彼は確かに、シシィの鏡だった。あっきーさんルドルフ、笑ったんですよね。トート閣下から、拳銃を受け取る時。そのほんとうに心穏やかな笑顔が、バートイシューでシシィがオレンジを追いかけていたときの笑顔に見えて。ああ、彼は、本当にシシィの分身で、トート閣下と一緒に行く運命のひとだったのだな…と。

だから、苦悩はしていても、芯の部分では強いフランツとは、決して分かり合えなかった。あの結末に、とても説得力のあるルドルフだったと思います。

エリザベートの儚げな少女性、暗闇に惹かれるルドルフ、そしてそのふたりを欲するトート閣下。このトライアングル、私はすきでした。フランツが、強いひとにみえた。

子ルドまどかちゃんも、あっきーさんのときは、あっかんべーしないのですね。うん、あっきーさんは、しないよね…。


でもまあ、フランツ強い、とは言いました。言いましたが、ドアを開けてーの前に、ガウン姿で眉間を押さえるゆりかちゃんをみて、もうときめき度合いがふりきれましたよね!もう、ゆりかちゃんたら…!

あと、もえこちゃんのお歌、プライスレス。なんなの、あの声は。