宝塚ひとこと日記

宝塚について、簡潔明瞭に

ほんとうに

出来た方ですよね、ファラオとアムネリス様。スカステさんでやっていた「王家に捧ぐ歌」を鑑賞しての感想。
去年劇場で観た時は、ゆりかちゃんウバルドに心を奪われ、気づいたら、まあさまとみりおんがお船に乗って歌っていた…。
ゆりかちゃん、こわい…‼︎

因みに、実際に舞台を観るとそうは思いませんが、タカニュの映像ゆりかちゃんフランツを観ると、え? 私、このひとと結婚するなら、お姑さんがゾフィーでも、全然大丈夫だよ! となる。朝起こしてくれる? まあ、お義母さまお優しい! とまで思える自信がある。だって、旦那が、ゆりかちゃんだよ…⁉︎
(そこか…)(そこです)

そんな皇帝ゆりかちゃんが、全く正反対のお役であるテロリストを演じる王家。
冷静に鑑賞したらわかる、みりおんを守ろうとするゆりかちゃんの、私がみりおんなら鼻血を出しているであろういけめん具合。
ちがう。いや、ちがわないけれど、ゆりかちゃんから、少しの間、はなれて! 最終的には、ファラオとアムネリス様の、王族としての素晴らしき存在ね!
私、ほんとになぜラダメスが、アムネリス様を選ばないかがわからない。ファラオの寛大さ! 長期視点で物事を見られる柔軟な思考! アムネリス様の決断力! 誇り高き強さ! すき!
アイーダも、素晴らしい考えの持ち主です。あの時代には、きっと珍しかった。でも、彼女は、自分からは殆ど何もしない。どれだけ素晴らしい考えを持ち、それが世界の平和に繋がると知っているのなら、なぜそれを他者に理解してもらおうとしない。私のこと、分かってくれるでしょう? 私は他の人とはちょっと違うけれど、でもそんな私を、分かってくれるでしょう? という、厨二病か…! 
と思ったの。ごめんね、アイーダ
だけど彼女は、ラダメスに愛してもらえなかったら、ただ自分の思想を抱いて、ただなぜ世界は自分を理解してくれないのだろうと悶々としながら、過ごしていたのかなって。
アムネリス様は、きっとその間に次々と色んなことを決断していくのに。
きっと、好みの問題なのでしょう。私は、自分で決めて、行動出来る人間が好きなのだと思う。そんなことを考えた王家スカステさん鑑賞でした。

あと、ぽっぷあっぷ宙組さんを見ました。りんきらさんが、どの国の美女が好みー? という、本来であれば、非常に軽く、たんぽぽの綿毛並みにライトなお話になるはずなのに。なるはずなのに‼︎ まさかの、世界情勢を踏まえたうえでの、ご考察ね…! たんぽぽの綿毛が、一気に屋久島の縄文杉にまで成長しましたよ、りんきらさん…! 流石ツェップスさんだなと思いました。
彼が主軸になって事を進めていたら、革命成功したのでは?としか思えない。
影の主役、ツェップスさん。(ちがう)(いや。ちがわないかも)

東京公演も楽しみですね❤️


エリザベート 2016年 宙組3

印象に残ったシーンが、みっつあります。


まずは、シシィが、そこにいるのあなた、と歌う場面。まあさまトートが、歌うシシィを見ながら、俺のことが見えるのか? と、ものすごく驚いたような、だけど慈愛のこもった表情で、彼女を見つめていたところ。

ふたつめは、ゾフィーの顔は洗ったの、のあとのシシィとフランツ。余談ですが、早朝から元気だな、ゾフィー、と感心します。私、朝からあんなに喋れないし歌えない。

その元気いっぱいゾフィーを、「母上」と制しながらシシィの肩を抱くフランツが、あれ? このひとマザコンじゃなくて、ただ母親の影響力を強く受けているけど、自分の意志のある優しいひとなのではないかな、と思わせる。そもそも、本当のマザコンなら、シシィではなく、母上一押しのヘレネと結婚してるよな、と思ったり。フランツは、優しい。だけど、掴み所がない。そう感じた場面。

最後が、シシィと、ヴィンディッシュ嬢。今まで私が観たエリザベートでは、ふたり対峙している印象だったのですが、みりおんエリザは、ヴィンディッシ嬢を、背中から抱擁するようにして歌っていました。あなたの方が、自由、と。その自由な心を取り戻した後のヴィンディッシュ嬢の表情が、本当に柔らかく穏やかで、ああ、このひとは皇后に救われたのだ、とものすごく印象に残りました。そして、みりおんエリザの母性も。

この世のものではない、トート閣下。一国の主。自分の美しさを保ち、権力を望む皇后。辞書にそのまま表記されそうな記号が、実は普通の人間と変わらない感情を持っていて、生きているという事実。それがあるからこそ、この宙組さんのエリザは、私の今までの印象を、ぐるりとひっくり返してくれたのかもしれません。

最初にフランツに裏切られた、という思いがあっても、エリザベートは、彼を愛していたのでしょう。心優しいエリザベートだから。だけど、ゾフィーの策略で、彼女はフランツに、大人になってから、本当の意味で裏切られたことを知る。

私、エリザベートの言う、「彼が罪をおかしたなら、私自由になれる」という言葉の意味が理解出来ませんでした。だけど、彼女が夫を愛していたのなら、わかる。ロミジュリで、ジュリエットにジュリエットママが、「旦那を愛していなければ裏切られてもつらくない」と歌っていますが、それと同じような意味合いだったのかな、と。フランツを愛していたからこそ、共に生きようと自分なりに努力して、それが極端な美への執着になって。だから、フランツに裏切られた時、そのがんじがらめになった執着を手放せて、自由になれると思ったのかな…と。ルドルフに、助けを求められた時も、息子を突き放す意図はなくて(結果的にはそうなってしまったけれど)、自分を裏切った男に頭を下げるなど、彼女のプライドが許さなかったのではないか。そう考えると、私の中で納得がゆくのです。シシィは、少女から女性になっていた。本来であれば、そこに母親という顔も持たなければいけなかった。いや、持っていたのでしょうけれど、それを上手く表現する術を身につけていなかったのかもしれません。それを完璧に求めるのは、生まれたばかりの子供たちを、ゾフィーに連れて行かれてしまったシシィには酷な話しだったのかな。

だけど、確かに子供たちや夫に対する愛情は、エリザベートの中にあったのだと感じられるみりおんの演技でした。そして、フランツも、確かにエリザベートを愛していた。

だからこそ、夜のボートの場面があんなにも切なく、様々な糸がこんなにも絡まり合わなければ、良い家族になったのだろうと、悲劇の皇太子ではあったけれど、どこか健やかなずんちゃんルドルフと相まって、涙がこぼれたのかもしれません。


エリザベートは、良い王妃ではなかったかもしれない。だけど、彼女なりに不器用に、与えられた場所で必死に生きた。ルドルフのことを考えれば、正しい選択だけをしてきたわけではない。だけど、トート閣下に誘われるままに安易に楽な選択をせず、辛くても、生きた。そしてようやく、ずっと逃げていた夫と、向き合うことも出来た。それが、彼女のこの世界でやるべきこと全てだったのかもしれません。

やるべき道を、私は歩んだ。

その先にいたのが、あったのが、彼女が求め続けた自由だったのだとしたら、私は初めてエリザベートの結末に納得がいきます。

トート閣下のシシィへの愛は、ラストで実ったのではない。あそこから、新しい何かがはじまる。それは、シシィが生き抜いたからこそ、手に入れたものだ。そう、思いました。



気づけば、明日は大劇場の千秋楽ですね。はやい!

あんなハードな舞台を、日々行っている皆様には尊敬の念しかありません。あと、オリンピック、甲子園も…!

今年の夏は、素晴らしい感情に沢山出会えました。有難いです。

一ヶ月をかけての感想になりましたが、本当に素晴らしい舞台をありがとうございました!

可愛いプロポーズ

弟が接客業をしているのですが、ご両親と一緒によく来店される小さい女の子がいるそうです。その子が、覚えたての字で、お名前を書いたカードを弟にくれ、「何かあったら、連絡してね」と、可愛いひとこと。

弟「おれ、あんな小さい子に、何を相談したら良いのかなあ。ぷり◯ゅあの歌、教えて?とか?」

私「あと、ぽけもんのキャラクター教えてもらうとか? きっと、その子、あんたが初恋かもねえ」

弟「そうなのかなあ。結婚したとき、なんで結婚しちゃったの!って言われたんだよね。おれ、なんて説明していいかわからなくて」

私「ああ…、うん、それは難しいけど、ありがたいことだよねえ。でも、そういう台詞、どこで覚えてくるのかな?テレビ?」

弟「かなあ?」

きっと、その女の子は、弟になついてくれていたんだろうなあと思うと、可愛くて、なんか良いなあと思います。そして、テレビで流れている映像が、子供にも影響するとすれば、うちは多分、「予定がくるうのはおれじゃない。ハプスブルク家だ!」かなあ。


もえこちゃんトートが、すごいツボで、エリザ新公映像ばかり見てるので。自分で言ってみると、言いづらいですね、この台詞!

ハプスブルク家って、難しいよ!

そのハプスブルク家の瀬戸花さんと、パッション先輩のよくわからない、親子感がすごい。雰囲気? 口元あたりの感じが…。まどかちゃんと、ヘレネららちゃんも、すっごい可愛いのですが、もえこちゃんトート…。なに、あのトート。可愛すぎる。

私、「鬼灯の冷徹」という漫画がすきなのですが、その鬼灯様のスパルタに耐えられなくて、泣きながら黒天使たちと家出?した可愛い閣下に見えて…もう、可愛いくて可愛いくて。(新公映像ニュースを見ただけの人間の感想です。全編みれば、そんなことは思えないくらい素晴らしい舞台であることは、わかっています)

きっと、黒天使たちに、閣下はパッションが足りないんですよ!もっと情熱的にいかないと! などと助言され、でも、おれ、むり…と、ひとりシシィへのお手紙を書いているイメージ。←ららちゃんと一緒に出ていたカフェブレとごっちゃになっていますよ、あなた


でも、歌うとおれは違うぜ! というのが、すっごいわかったよ、もえこちゃん…! ミルクの場面とか、すっごくすきです。あと、たかと先輩との闇が広がるの、にやり。なに、あのにやりは! 今まで映されていた場面が、あまり表情を見せていない分、とてもインパクトがありました。ルドルフが怯えていることが、心から楽しくてしょうがないという感じで、もえこちゃん…! と、私に何度巻き戻しボタンを押させたか。

たかと先輩も、私の中で先輩認定です。むしろ、先輩じゃないなんて、うそですよね? と確認したいレベル。すっごい深い音色を出す楽器みたいなお声ですよね。すごい。

あのお二人の闇が広がるを、全部聴きたい…。あと、そらくんのルキーニ全部観たい‼︎ つまり、新公全部みたいということです。そう、弟に可愛いカードやプロポーズもどきをしてくれた女の子がしたように、頬を染めながらシシィにお手紙を書くもえこちゃんが! 私は! 観たい‼︎ ←あなた願望が入りすぎてますよ


そして、少し過ぎましたが、ゆずるさまお誕生日おめでとうございます。ゆずるさまが、この世に生まれてきてくださったことに、心から感謝しております。重いのは、百も承知! それでも言いたい! ほんっとうに、おめでとうございます‼︎

あなたはそこに、佇んでいました

約束の時間まで、ふと時間があき、何気なく行ったその場所に、あなたはいました。

私があなたを見て、驚いたことが分かったでしょうか。あなたは美しすぎ、そして、その言葉は私の心をふるわせました。

あなたは冬の空のように透明な純粋さで、ただそこにいただけなのに。


って、分かっていますか、歌劇2014年2月号さん!

もうね、やられましたよ! 雪組いけめん五人衆のポートに! なに、これ、聞いていない! ←雪組さんファンの皆様は、とっくにご存知のはずですよ


古本屋さん、こわいですね。ひとこちゃんの、あまりのいけめんに、天を仰ぐ。仰いでも、いけめんはかわらない。ひとこちゃん…と思いながら読み進めれば、いけめん五人衆のトークも載っている。面白い。

私もあすくんのように、時間の使い方が上手くなりたい、カリさんがミッキーのぬいぐるみをひとこちゃんにプレゼント…プレゼント…。まなはるさん、惚れる…。

そして、れいこちゃ…れいこちゃん?


ひとこがちょっとへこんでたりすると、私もいやだって思う、そんな存在です

(五人衆が、それぞれお互いの魅力について語り合うときに)


れいこちゃん、それは、恋だよ…? ←ちがいます


エリザベート 2016年 宙組2

エリザベートが望んだんだ」

「偉大なる、愛だ」


ルキーニの、この言葉が真実だとしたら?

そんなことを、考えさせられるエリザベートでした。エリザベートの主役は、宝塚であっても、シシィそのひとなのだと、私は思いました。決して、まあさまトートの比重を軽く見ているのではなく、陰陽の関係というか、トート閣下がいるからこそ、シシィの命、人生が強調される。そんな、ふたりの関係のように感じられました。

私は、今まで映像でみてきたエリザベートと、今回のみりおんエリザが、何か違う気がしていました。それが何か、わからなかった。だけど、ステージドアで、みりおんが、自分なりの色が出せたら、とお話しているのを聞いて、ああ、そうか、と腑に落ちました。私がみりおんに抱いている勝手なイメージは、こうと決めたら一心不乱に物事に打ち込むような意志の強さ。巨人の星で言えば(言わなくて、良い)、見た目は可愛い明子さんのようなのに、中身は飛雄馬そのひと、みたいな。

だから、みりおんの「私だけに」を聴いて、涙したのか、と自分に納得。私、この曲は素晴らしいと思うけれど、ただのわがままソングにしか思っていなかったのです。だけど、今回初めて、これは皇后として生きる覚悟を決めた人間の歌なのかもしれない、と思ったのです。

プロポーズをされたとき、フランツに告げられた言葉で、皇帝の妻になる重みは感じてはいたでしょう。だけど、夢の結婚式がおわり、現実がやってくる。フランツに貰ったネックレスの重さは、ただ重いだけではなく、自分を皇室に繋ぐ首輪だったのだと気付いたのではないでしょうか。そして夫は、ただ自分の夫ではなく、皇帝だったということに。


みりおんシシィは、竹のようだな、と思います。柳のように、ゆらゆらしない。真っ直ぐに伸びるか、ぱきん、と割れるか。

「私だけに」は、必死に割れることを拒否し、首輪に繋がれながらも、真っ直ぐ空へ手を伸ばす少女の歌に聴こえました。

上手く言えないけれど、感情がゆさぶられる。そんな、空間でした。


まあ、あそこでゆりかちゃんが、「顔は、洗った方が良い」と言ったらまた違ったエリザベートになっていたことでしょう。こんなひとについていけない! 今すぐ連れて行って! と、トート閣下、まさかの最後のダンスが踊れないとか。

良かったね、ゆりかちゃん、言わなくて(言うわけがないですよ)

しかし、長いな。続きは、また後日はきだそう。

来年2月は、ひとこちゃん月間になることが決まったことだし。ひとこちゃんを追い求めて、味噌煮込みうどんか…。ムラでは、何を食べようかな。1月、3月はゆずるさま月間だし、なに、この幸せのひとこちゃんサンドイッチ‼︎ 楽しみですね❤️

今日の夕飯は、豚肉の生姜焼き

などと、のんきにはなうたを歌いながら帰る途中、ゆずるさまの載っている婦人画報をまだ手にしていないことに気づき、本屋さんに寄る。とりあえず、見る。

おお、カキ氷美味しそう…! 北海道に行って、パフェ食べまくりたい、て、ちがう。ゆずるさま、何処に…と、ページを開いていくと、いらっしゃいましたよ。むっちゃ美しいお方が。もうね、美しすぎて、わけわからないですよね。なんか、きれいすぎるものを見ると、ぽかーん、てなりますよね。

私、この青い地球の、日本に生まれて、本当に良かった…‼︎‼︎ 豚肉の生姜焼きと、カキ氷も食べられるし、ゆずるさまはいらっしゃるし。あとね、エリザ見られるし。

なうおんゆりかちゃん、名言出ましたね。


顔は、洗った方が良いよ。


ゆりかちゃん…‼︎ 

流石、断捨離を愛し、美を追い求めるジェンヌさんの言葉の重みはちがうな、と思いました。しかも、ものすごい真摯ないけめん顔で、発するゆりかちゃんの尊さよ…。

真面目に観劇

ここ数日、ものすごく真面目に宙組さんのエリザベートについて、考えているのです。

ですが、ふと気付いた。

私、ものすごい真剣にエリザを観劇しました。ええ、本当にしました。でも、その真剣な脳みその半分が、ゆりかちゃん、私の扉は開いているのに…むしろ扉ないのに…とゆう、すっごいあほなことを考えていたことに気づきました。それだけ、ゆりかちゃんのいけめん皇帝っぷり、素晴らしい…‼︎

お稽古場映像から、ゆりかちゃん、色気隠れてないじゃん…と、その有難さに拝んでおりましたが、いけめん皇帝ね、本当にゆりかちゃんのご両親にお中元贈りたい勢いね‼︎‼︎

(因みに、今年初めて東日本と、西日本ではお中元を贈る時期が違うことを知りました)

私の中で、今回のエリザは、フランツ皇帝のいけめん年鑑〜フィナーレダンスでは今まで抑えていた色気が、超新星並みに大爆発するよ、待っててね!〜にしか、思えない。


ゆりかちゃん、おそるべし。