宝塚ひとこと日記

宝塚について、簡潔明瞭に

ちなつさん、すごい

 あかねさすのライビュを観た、感想。

最後のシーン、大声を出すでもなく、見得を切るでもない。ただそこにいて、彼が王だと納得させる圧倒的な存在感。鳥肌がたちました。ちなつさん、何者…。

 そしてゆきちゃんの額田女王。このお役って、ほんと難しいだろうなと思う。演じ方によっては、大海人皇子にも中大兄皇子にもふらふらする蝙蝠になってしまう。でも、私がゆきちゃんの額田女王に感じたのは、大海人皇子には慈愛というか、優しい旦那と可愛い子供がいて、という母親としての愛で、中大兄皇子に対しては理性では抗うことの出来ない女性としての愛でした。しかも、ちなつさん中大兄皇子の揺るぎない自信と存在感が相まって、額田女王の選択せざるを得ない人生の流れに頷かざるを得ないのです。すっごく面白かったです!  

 れいちゃん天比古も、映像で見ていたときは、この乙女思考の子は如何に…と思っていたのですが、天ちゃんが額田女王に潔癖なくらいの清純さを求めているからこそ、大海人皇子中大兄皇子額田女王の愛憎劇が際立つのだな、と思いました。ちなつさんの天ちゃんバージョンも観たかったなあ。みりおさまの美も、ゆるぎないですね。ゆきちゃんもめちくちゃ可愛かったー。なんか、クラシックな娘役さんですね。美しい。そして、ちなつさん。花組さんは、生で観劇したことがないのですが、足を運んでみたいなと思いました。ちなつさんの、色々なお役をみてみたい。すごく、未知数の方のような気がします。