宝塚ひとこと日記

宝塚について、簡潔明瞭に

シェイクスピア 2016年 宙組

私は宝塚初心者なので、同じ演目を二度観劇するのは初めてでした。しかも、二日連続で。

初心者ゆえ、方向違いの感想である可能性が高いとゆうか、それしかないのですが、まあ、自分用の記録です。


一日目は、安定のゆりかちゅんオペラ。ぶれない自分の姿勢に、自分でもびっくりですね。唯一、目を奪われたのが、まどかちゃん。なに、あのこ、か…かわいい‼︎と、本気で叫びたかった。あとは、ベス‼︎ですね。それに私の初日は全部持っていかれました。

感想としては、みりおんさんのお歌は、とろける。イメージしていたより、ずっと楽しいお芝居、でした。あとは、ベス‼︎

一日目の観劇後からずっと真似をしていたので、二日目の観劇前には、ベス‼︎の一言については、プロレベルじゃないの?(当社比)にまでなりました。これはね、人前で披露できます。←いつ…?

で、二日目。ラスト近く、まあさまの演技に涙を浮かべている自分がいました。

どうした、私!つい数時間前まで、ベス‼️しか、いっていなかったのに!


このとき、なぜ一気に感極まったのか、ほんとにわかりませんでした。だけど、観劇して、数週間たっておもったのが、大切なひとを、大切にできることの大事さ。

私、ポスターの、「世界は劇場  ひとは誰しも皆役者」というコピーがだいすきなんです。私たち現代人も、皆色んな役割を持っています。誰かの親、誰かの子供、誰かの恋人、誰かの友人、誰かの上司、誰かの同僚。

みんないろんな顔をもっていて、でもその中で本当に大切にすべき役割を、まあさま演じるシェイクスピアが、最後に見つける物語なのかな、と思いました。

自分は有名な劇作家になり、女王への拝謁も叶った。だけど、そこで彼が女王へ望んだことは、自分の父親が抱いていた夢。

お金、名声よりも、シェイクスピア本人は自覚していなくても、本当に望んでいたことは、もしかしたら…。

そう考えたら、もう、美穂さまー‼︎まあさまー‼︎ベス‼︎って、なりますよね。(もちろん二日目も、安定のゆりかちゅんオペラです)

エリザベス女王の言葉も、重いです。彼女が今の女王という役を、どう感じていたか?もっと別の役割を演じたいと、そう思わせながらも、だけどこの役を演じられるのは自分しかいない。私は、現実から逃げない。だからこそ、彼女は、一国の女王という立場では経験することのできない、シェイクスピアのお芝居に心を動かされたのかもしれないとも、思いました。そう考えると、シェイクスピアは、夢や希望(ある種の階級のひとにとっては、脅威)を生み出す人間で、宝塚と同じ立場にありますね。面白い。

だけど、ラストをみて、やっぱりシェイクスピアが一番大事にしたのは…と思います。だからこそ、まあさまー‼︎となったのだと。

この公演、私はとてもすきです。東京でもう一度観劇できるので、今から楽しみでしょうがない。


ショーは、まあさまのソロに、なぜか孤独を感じました。なんでだろう?あんなに、きらきら踊っているのに。このひとは、今、孤独なのかもしれない。そんなことを、思いながら拝見していました。ふしぎですね。

トリプルデュエダンは、まどかちゃんのお衣装のすけ具合が、非常によかったです。可愛すぎて、もうなんか、可愛いしか言えない。なんだろう、あのこ。妖精さんかな?

妖精さんは、め組のひとが頭から離れない魔法をかけます。すごいですね。楽しいショーです。